ファッションの本質を探るワークショップ その1 ファッションとは何か?

e0122680_14221859.jpg


mpmagazine vol.03 1,260yen(1,200)



今回は、当店が監修した吉祥寺のインディペンデントマガジン『mapmagazine』アントワープ特集の際に、竹田郁さんとの対談で、掲載しきれなかった部分を再掲載。
加筆修正を加えてお届けしたいと思います。




やりとりは、contemporary creation+内部で行われました。




ccplus
「『FLATRIP』読みましたよ、とても面白かったです。それで、今回の特集には是非竹田さんの視点が欲しいと思って、お呼びしました。」



竹田

「ありがとうございます。でも、、すいません私、ファッションのこと全然知らないんですよ。私なんかがファッション特集に文章を書いて良いんですか。な んだか場違いな感じがするんですけど。そもそもこういう服を着たいという願望もないですし。試着するのも苦手で。あ、でもファッション雑誌はよく読みま す。『anan』が大好きです。こうすればモテるみたいな特集をマニアックにやってくれるので。(笑) なかなかモテないんですけど!」



ccplus
「全然構いませんというか、むしろ、全然ファッションを知らない人の方が、別の見方が出来て面白いと思うんです。竹田さんの表参道のゴミ拾いの話、とても興味深かったです。やはり、華やかな表参道のファッションの表の顔の影で、そういった現実があるということに日々接している方が実際に居るということは、是非紹介したかったんです。
今回の特集では、様々な視点でファッションを見てみたいなと思ってます。

ファッションとか一流ブランドといっても、様々なものがあるんですよ。これは表参道にもショップがあるANN DEMEULMEESTERのコートなんですが、何かホームレスに通じるものがあるでしょ!?」


e0122680_14135956.jpg

e0122680_14141634.jpg




竹田
「ほんとだ!これは、そういうところに入っても全く違和感がないですよ。」


ANN DEMEULMEESTER(アンドゥムルメステール)
ファッションの世界で旋風を巻き起こした、いわゆる”アントワープ6”の中心的デザイナー。パティスミスの影響を受けたという彼女のデザインは、あくまでもロックで詩的な感情に溢れている。熱狂的ファンが多い。

竹田注*お洒落にうとい私が唯一憧れてファッションを真似していたのがパティ・スミスでした。あ、あとP・J Harvey!未だに憧れています。



ccplus
「彼女は階級みたいなものにファッションの世界から一石を投じたんだと思うんですね。高級な服とは何かって。アンの顧客は大体クリエイターの人が多いんですが、そういう人達っていうのは、階級とかそういうものを超えた存在ですよね。貧乏な人の中にも入っていけるし、お金持ちの人達の中にも入っていける存在です。実際僕もバイヤーなので、安食堂とかでご飯食べても目立たない服でありながら、展示会とかでもオーケーな服っていうのを自分では着ています。」



竹田
「なんでファッションの仕事を始めたんですか?専門学校で勉強したりしたんですか?」



ccplus
「いや、ふつうに大学で経営学を勉強してました。卒業してからアパレルで働いたんです。でもファッションは、ほとんど独学です。前からやろうと思っていて..うち、実家が植木屋なんですよ。で、たぶんファッションも植木屋の延長線上にあると思うんです。」



竹田
「植木屋さんですか?ファッションとどう結びつくのかがよく分らないですけれど。。」



ccplus
たとえば、このTシャツはコットンで出来てますよね?
コットンは草でしょ!?だから、このTシャツは草が変化してこういうカタチになったものなんですよ。」



竹田
「えええ?そんなこと考えてみたこともなかったです。ファッションって流行とか、もっと表面的なことを言うのかと思ってました。」



ccplus
「ファッションという言葉自体は、たしかに流行とか表面的なことを指すのですが、衣服に関することはもっと奥深いし広いです。
もっと根本的なことを言うと、染色は大抵鉱物を使っているので、植物+鉱物(+水)というのが基本なのは、絵でも造園でも衣服でも全く同じことなのですね。そして、絵なんかで言うと油絵の具の油とか、カラーコピーとかは石油系の材料なので、言ってみれば動物系なんですね。(笑) 基本的にどれも自然の秩序の移し変えなんですよ。

植物じゃない動物系の衣服の材料にウールがあるのですが、コットンや麻の服の上にウールの服を着るっていうのは、草原や森の中に動物が居るみたいなことなのかもしれませんね。笑


つづく
[PR]

by guild-01 | 2013-10-14 14:29 | FASHIONの本質 | Comments(0)