スモールハウス タイニーハウス(小屋)が静かなブームですが、3人で3日間で家を建てた男の話

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写真は、アントニー・レーモンド作 旧イタリア大使館別荘(現在は、栃木県所有)


先日、父親との何気ない会話で、ものすごくびっくりした事がありました。

以下,会話



「俺が最初に作った家は、大工さん二人と3人で3日間で作ったんだよ。」

筆者
「えー!!!3日間で家が出来るの??ていうか、自分で作ったの??」


「出来るよ。奥多摩からトラックに木材と石を積んできて、基礎を石で作って、そこに木材で建てたんだよ。隣で野宿しながら。

屋根は杉の皮で葺いてね。」


筆者
「杉皮って、アントニー・レーモンドの旧イタリア大使館別荘と一緒の技法じゃないか。
よく自分で作れたね。。」

旧イタリア大使館別荘建築レポはこちら
http://blog.goo.ne.jp/mayandjune/e/007623b8a9be547c329149481b8f0d19


「奥多摩の大工さんと一緒に作ったから、その人たちの技法で作ったんだよ。
俺は、いろいろ手伝った感じ。

俺らの子供の頃は、学校で家具とか小屋とか作るのを習わされたんだよ。だから、誰でも作れたんじゃないかな。最初の家作る前にもバラックは建てたことあったよ。」

筆者
「そうなんだ。今の教育って、本当に必要な事は全然習わないからね。」


「家自体を建てるのは、そんなに大変じゃなかったけど、そもそも、この土地が原っぱで何もなかったから、井戸掘るのとか、電気とか、そういうのが大変だったんだよ。
そっちの方が、はるかに時間と金がかかったな。
最初のうちは水がなかったから、近所の家からバケツで水もらってきて、ドラム缶に入れて風呂にしたりしてたし、ランプ生活だったよ。」


筆者
「tvドラマの『北の国から』みたいだね。。
大きさはどれくらい??」


「大きさは、たしか2間×3間(3.6mx5.4m)だったな。」

筆者
「十分な大きさじゃない。うちの店と同じくらい 笑」


「三回建てたんだよ。今、俺が寝起きしてるところが2回目に建てた家で、ここが3回目。
全部自分で設計したよ。
三回建てると、自分の思うような家が出来るって事だな。」

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いやあ、びっくりしましたね。。
3日間で家、建つんだ。

しかも、木材の産地の大工と一緒に家建てるって、最も優れた方法のような。。



ヘンリー・D・ソローの『森の生活』に憧れる人は多いですが、こんな身近に3日間で家建てた男が居たとは。。


さて、筆者の仕事は、『衣食住+芸術』の範囲にしようと、学生の頃からずっと思ってました。


なので、服だけじゃなく、料理の勉強も、建築や街作りの勉強なんかも、同時並行でものすごくやってきたつもりです。

なので、いろいろな場所に出かけて、建築とか街の形成の仕方とか素材とか、様々見て回りました。

日本の建築や町づくりの問題点も、様々調べました。



この国の住宅の平均寿命って知ってますか?
なんと20年!なんだそうです。

たった20年で壊されていく住宅。

それなのに住宅の価格は、3000万円とか4000万円とかしますよね。

それを30年とか35年ローンとかで支払うというのが、なぜかこの国の主流なんだそうです。

20年で壊されていくのに、35年ローンって一体どういう人生なんだ。。


しかも、田んぼだったところを住宅地とかにしてるのです。
田んぼのあるところって、普通、増水すると川ですよ。。

でも、皆、分からずに家を買っているんですよね。
で、本来無理なところに家を建てているので、公共事業に100兆円みたいな無理な政策になっていくという。。


そんな中、スモールハウスとかタイニーハウス(小屋)のムーブメントが起き始めているそうです。

もっと、小さくて良いんじゃないの??
もっとシンプルで良いんじゃないの??
という発想です。

一人だったら、最低限2.7mx2.7mの小屋で生きていけますよね。
鴨長明の『方丈記』のような。。
これだと、30万円くらいで製作キット売ってます。
http://www.hokutobussan.com/panelhouse-top/width2700/ph2727
この小屋、なかなかフォルムが綺麗であなどれないです。


二人でも、3.6mx5.4mあれば暮らせるはず。
これだと約70万円


他にも、色々な方法があるんですよね。

空き家も沢山ありますし。リノベーションとか

不動産と言いますけど、家、運べても良いよね。という発想も出てきています。
『モバイルハウス』です。


というわけで、父との会話で思い出しました。
3人で3日で家作れるんだというのは、何が起きるのか分からない時代に、良い意味で生き残る勇気をもらったような気がしました。
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by guild-01 | 2015-05-25 21:20 | | Comments(0)