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暑さ対策あれこれ 日向と木陰の気温や体感温度はどれくらい違うの??

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写真は、当店から徒歩約5分の成蹊のケヤキ並木
いつ行っても涼しいです。


暑さ対策あれこれ 日向と木陰の気温や体感温度はどれくらい違うの??

毎日ものすごい暑さですね。
いかがお過ごしでしょうか?

本日の東京都心の最高気温は34.9度。。
暑いのは当然です。


環境省の調査によると

真夏の正午(気温約33℃)に街路で歩行者が受ける正味の放射熱量は、受熱量にして900W/m2

これは、6畳程度の部屋に1,000Wの電気ストーブを約10台使用したときに人が受ける正味の熱量に相当するそうです。
http://www.env.go.jp/press/press.php?serial=16924



これは暑いはずです。



ところが、こんな中でも、実は、風通しの良い木陰に居ると暑くありません。

試しに外で出て木陰に腰掛けてみてください。


筆者は昔、南仏のエクスアンプロヴァンスという街に行ったことがあるのですが、その時に午後6時で気温40度!という体験をしました。


それこそ、外に出ると、フライパンの上で焼かれているかのような暑さでした。
そして、身体中の水分が蒸発していくような感覚に襲われました。

しかし、表通りのポプラ並木の下では、皆カフェのオープンテラスに座ってお茶を飲んでいます。
不思議に気温40度であっても、並木道のオープンカフェは、それほど暑くないのです。


筆者は、この時に、並木道と木陰の真のスゴさに気付いたわけですが、有名なジャン・ジオノの『木を植えた男』っていうのは、まさにこのプロヴァンスの話なのです。

ジャン・ジオノさんも、木のスゴさを身を以て体験していたのだと思います。


気温35度で快晴の真夏の場合、コンクリートやアスファルトの上は、大体50度から60度になっています。

フライパンの上で焼かれるような熱さというのは、当然のことです。

一方、木陰のアスファルトの上はどうか?というと、ほぼ気温と同じ温度。

さらに、木陰の草の上を計測すると30度くらいになります。

つまり、日向のアスファルトの上と、木陰の草むらの上では、温度が30度近く違うのです。


これは、木や草が、葉っぱの表面で水分を出し入れする際に冷却しているからなのです。



なので、木陰と風の通り道を考えると、断然涼しさを味わうことが出来ます。


ものすごく暑い時は、外に出て、木陰(水辺だとなおベター)で過ごすと快適です。


なお、当店の前の大正通りでは、午後6時くらいになると、気持ちの良い風が必ず吹きます。
これ、アスファルトやコンクリートで熱せられた輻射熱が、建物の影になって冷えてきた空気と対流作用を起こすためと考えられます。

丁度、岩山の山頂付近の夕方に吹く風のような状況が生まれるみたいなのです。
こういった現象は、都市の様々な場所で見られるはずなので夕陽も綺麗なことですし、皆様も午後6時くらいになったら、外に出てみてはいかがでしょうか??



服飾による涼しさに関しては、

1、風通しの良い生地か構造の服を着ること、

2、気化熱を利用して温度を下げる方法

3、帽子や日傘、ストールなどで日光を遮るなどの方法があります。


一般に、白い服の方が熱の反射率が高くて涼しそうに思えますが、白い服だと透けるので、透けるのが苦手な人は、結局重ね着するから、濃い色を一枚で着た方が涼しい場合は多いと思います。


参考にしてください。

by guild-01 | 2015-07-21 19:38 | FASHIONの本質