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ヨハネス・フェルメールに見る光の音楽性とウエディングドレスの関係

今回は、フェルメールを参考にしながら、物質の反射率の違いによる物体の見え方について見ていきたいと思います。




ヨハネス・フェルメール『音楽のレッスン.』 The music lesson. バッキンガム宮殿ウィンザー城(ロンドン) 英国王室コレクション 1662年 74×64.6cm



フェルメールの絵には、シルクやヴェルヴェットがよく使われています。

それに、パンや花瓶なども使われていることが多いです。

実は、フェルメールの絵には白磁の花瓶が登場します。



これは、当時の17世紀のオランダが、東洋との貿易の中心港になっていたために、白磁が入ってきていたのです。

フェルメールの生家はオランダのデルフトにあります。
ここの名物はデルフト焼きという陶器ですが、このデルフト焼きも、実は東洋から入ってきたものが、独自に進化し、こういうカタチになっていったわけです。

このように、フェルメールの絵には、東洋の青磁や白磁の影響が非常に強く見られるのです。

フェルメールブルーはよく知られているところですが、これはラピスラズリという宝石(貴石)を砕いたものです。

これは、青磁に影響されたものなのではないかと思います。



『青衣の女』(せいいのおんな、蘭: Brieflezende vrouw in het blauw)1665 アムステルダム国立美術館






では、『真珠の耳飾りの少女』別名『青いターバンの少女』の印象的な眼と唇、そして襟元の輝きは何でしょうか??




『真珠の耳飾りの少女』(しんじゅのみみかざりのしょうじょ、蘭: Het meisje met de parel, 英: Girl with a Pearl Earring)


それは、白の輝き方の発見から生まれたものではなかったのか?という気がします。

フェルメールの絵に出てくる白は、壁のしっくいの白、それから真珠の白、それに白磁の花瓶の白、それにパンが光り輝いていたり、牛乳が光輝いていたりします。



真珠の首飾りの少女




『牛乳を注ぐ女』(ぎゅうにゅうをつぐおんな、蘭: Het melkmeisje)1657 アムステルダム国立美術館


ご覧のように、日常の様々な場所における白、光の粒が描かれていることが分かると思います。

これらはみな白ですが、当然のことながら、光の反射率が異なるわけで、その光の反射率のアンサンブルこそが、フェルメールの絵をフェルメールたらしめているところなのではないか?という風に思います。



フェルメールの絵は、そういう意味で、とても音楽的です。
バイオリン、ビオラ、チェロ、ピッコロにフルート、様々な波長の音が重なり合ってオーケストレーションをするように、フェルメールの絵もまた、様々な光の波がアンサンブルとなって、物質や人間を浮かび上がらせるわけです。




『手紙を書く婦人と召使』(てがみをかくふじんとめしつかい、蘭: Schrijvende vrouw met dienstbode、英: Lady Writing a Letter with her Maid)1670-1671
ダブリン アイルランド国立美術館



フェルメールの絵に、音楽の風景が度々登場するのも、偶然では無いのだと思います。



恋文 1669-1670 アムステルダム国立美術館



フェルメールの時代は、近代絵画の完成と共に、近代音楽の芽生えの時期でもあったのです。


筆者は、この光のアンサンブルを、ウエディングドレスの撮影の時に見出したわけです。

真珠(スワロフスキー)の輝き、それと波長の異なるチュールの輝き、そして襟元のサテンの輝き、内側のシルクが放つ輝きと、外側のレースが通す光、レースの附属がきらびやかに放つ光、ヴェールの淡い光。。


窓から入ってきた光は、漆喰の壁を照らし出し、その反射光を受けたドレスは、淡く輝き出し、その光が再び空間や壁を照らし出す。

それは、白い光のオーケストレーションでした。










この記事は、2012年の記事に加筆修正したものです。


以下の展覧会は終了しました。

また、機会のある時に是非見ていただけたらと思います。

上野の東京都美術館
リニューアルオープン記念「マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝」
2012年6月30日~ 2012年9月17日

http://www.tobikan.jp/museum/2012/mauritshuis2012.html




 東京都美術館のグランドオープンを飾る「王立絵画館」の名で世界的に知られるオランダ・マウリッツハイス美術館のコレクションの数々。
公式ページ
マウリッツハイス美術館展 オランダ・フランドル絵画の至宝
www.asahi.com/mauritshuis2012/
















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by guild-01 | 2013-10-31 16:02 | ウェディングドレス